職を求める失業者
「職を求める失業者」
(『学習漫画 世界の歴史Vol.18 第2次世界大戦』
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【この写真のメッセージ】
この写真の男性は、自分が得意な技術をプラカードに書き、街で職を求めているイギリスの失業者である。アメリカで始まった「恐慌」が今や「世界恐慌」になったことを示している。また、語学力に優れ、ビジネス経験が豊富な人材ですら仕事が見つからず、イギリスの経済不況(ふきょう:recession)が非常に深刻であることも表している。
同時に、この人のプラカードの言葉にはちょっとしたユーモアがある。それは、どんな困難なときにも「ユーモア」を失わない、というイギリス人の「国民性」も物語っている。こういった「国民的な明るさ(national brightness)」が、ナチスの攻撃に耐え抜くことを可能にしたのではないだろうか。そんなことも教えてくれる写真である。
【この写真を選んだ理由】
「大恐慌」の悲惨さと共に、そんな時代にも、少しでも「明るく、強く」生き抜こうとした人間がいたことを、この写真は教えてくれる。そうした「朗らかさ(ほがらかさ:cheerfulness)があれば、どんな状況でも何とか生き延びられるということを、私はこの写真から学ぶことができた。そこでこの写真を選んだのである。
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